母親の介護のために退職
私もいつの間にか歳を取り勤続年数も28年になりました。
よくここまで勤め上げたものです。
その間、母はもっと歳を取り体も衰えて動くのもしんどそうで、病院へ行く機会も増えました。
父は既に亡くなっていました。
母が病院へ行く時も私しか車を運転する者がいないので、転勤を言い渡されたとき退職を決意しました。
その後中々再就職先が決まらず往生しました。
年齢的なものなのか面接まで行くのも大変で、殆ど書類選考で落とされてしまいます。
一年もするとハローワークから支給される基本手当も出なくなり生活するお金に困り始めました。
収入がなくても生活費は出ていきます。
毎月の住宅ローンは土地と建物両方で合わせて13万円出ていき、特に7月と12月はボーナス払いということで別に40万円の用意が必要になります。
漸くして仕事が決まりましたが、給料は月13万円、ボーナスは無しでした。
覚悟はしていましたがこれが転職の現実なのです。
再就職したものの住宅ローンを支払えばお金はまるで残りません。
貯金を崩して、ブックオフには本を売り、リサイクルショップには押し入れや物置のガラクタを売って、プラチナや18kのネックレスやカフスボタンも換金してお金を作りました。
世帯収入は有るのにお金がない
実は小さいながらアパートを持っていました。
入居しているのは4所帯で1部屋5万円なので、20万円の収入があります。
アパートの草取りや建物周りの掃除などは私がやっています。
家賃は父が亡くなった後は母の通帳に振り込まれて母親が管理をしています。
私が退職する際、家賃管理を私に任せるという話だったのです。
ところが実際母は家賃を手放すのを渋って、話をしてものらりくらりとはぐらかして、こちらも強く出ると悔し泣きをして頑張ります。
母は父の年金も受給して悠々自適です。
お金を使うこともないのに手放すのだけは嫌なのです。
こっちは退職以来ジーパン一本買うことも出来ず、所帯としてはお金がないわけではないのに生活は極貧状態で困っています。